徒然草第40段

因幡の國に、何の入道とかやいふものの女、かたちよしと聞きて、
人あまたいひわたりけれども、この娘、ただ栗をのみ食ひて、更に米のたぐひを食はざりければ、
「かゝる異樣のもの、人に見ゆべきにあらず」とて、親ゆるさざりけり

因幡の国に何とか入道っていう女がめちゃめちゃかわいいってうわさだったんだけど、
栗ばっかり食ってご飯を食べない偏食家だったからお嫁にいけませんでしたって。ちゃんちゃん＾＾

短いけれど　深い

よく自然食品派　というか　
・・は体によくない　　とか　　・・は毒が入っている　とかいって
市販の食品をほとんど口にしない人がいるし
中には太ることを極度に恐れて何も食べない人（拒食症？）もいる。

実際にあった話で
市販のラーメンは　かんすいが入っているから毒だ　といって
せいきょうラーメン　だけを食べ続けてついに死んでしまった学生がいた
（たぶん栄養失調か　それによる抵抗力の低下でなんらかの感染症にかかった）

そこまでいかなくても農薬を嫌って無農薬の野菜しか買わない人とか
中国産野菜は農薬に汚染されている　と頑強に主張し続ける人とか
肉や魚はいっさい口にしない極端なベジタリアンとか

情報の多い時代だからこそ生まれてきた極端な偏食家は多い

なにごともバランスが大切なんですよ

実際のところ　農薬　添加物　だけじゃなく
食品にもともと含まれているものでも有害なものは多い

ある意味

すべての食品はカラダに悪い　　のである

だからといって何も食べないでいれば
誰でもわかると思うが

栄養がとれなくなって死ぬ

すなわち食べることにリスクはあるが

最低限の食品をバランスよく食べる　　ことが必要なのだ

現代のニッポンでは栄養失調で病気になる人よりも
食べすぎでメタボになる人のほうがはるかに多い

若い頃なら運動で消費する量も多いけど歳とともに消費量は少なくなる
だから同じように食べているとどうしてもメタボ体型になってくるみたいだ