瞳の片隅に初恋を感じる16時からの それもあ里っ沙

ハロヲタのための24のガヴォット第16番ホ短調

てんびんばかり(河島英五)

   ♪真実は1つなのか どこにでもころがっているのか
    いったいそんなものがあるとすれば どこまで行けば見えてくるのだろう

肝臓病で亡くなった河島英五の初期の名作 詩の内容が実に重いんです。
1stアルバム ”人類” に収録されていましたが シングルカットもされました。

友達が殴られて仕返しをしに行った男が
殴った相手も友達だったので困ってしまった話とか

大勢の人を殺した男がいて 今度はこの男が殺される番になって
誰も何も言わない みんながそれに賛成した という話とか
8分以上にわたって重い内容が続きます


 
  ♪誤魔化さないでそんな言葉では
   僕は満足できないのです
   てんびんばかりは重たいほうに
   傾くにきまっているじゃないか
   どちらももう一方より重たいくせに
   どちらへも傾かないなんておかしいよ


しかし結局この曲はさほど話題にならず
B面にあった”酒と泪と男と女”のほうが有名になってしまい
いつのまにかA面とB面がいれかわってしまいました。

てんびんばかりがどちらにも傾かないのは
両方の皿で価値観が違うから なのでしょう

こぶしを上げる人々 と 手を合わせる人々
がわかりあえる日はくるのでしょうか