16族元素と地球
16族の元素 といっても受験レベルで重要なのは酸素と硫黄だけ
ところがこの2つがとっても厄介だったりする。
イオンにもなるし分子にもなる
無機化合物にもなるし有機化合物にもなる
単体はやたら同素体がある
酸素は地殻で最も多く存在する元素であり
電気陰性度がフッ素についで大きいので
好気的条件下で硫黄は酸化数+6の状態が安定になる
そう 硫酸イオン である
地球が好気的環境に変わってからは
海水中に硫酸イオンは相当な量が存在していたはずである。
生命の誕生や生命現象に硫酸イオンが重要な役割をしていても不思議ではない
この硫酸イオン 地球上では硫酸塩として産出する
地殻に豊富に存在するカルシウムイオンと不溶性の塩をつくるので
硫酸カルシウム(いわゆる石膏)として多量に産出するが
これは水に溶けないので硫酸製造には使えない
そこで硫酸の製造法としてよく出題されるのが 接触法 というやつ
硫黄は酸化数+6の硫酸塩としてだけではなく
酸化数-2の硫化物としても
酸化数0の単体としても産出する。
地球は好気的な場所よりも嫌気的な場所のほうが多いからだ
多くの金属資源が硫化物の形で採掘されている