瞳の片隅に初恋を感じる16時からの それもあ里っ沙

ハロヲタのための24のガヴォット第16番ホ短調

両性酸化物

受験で重要なのは酸性酸化物や塩基性酸化物よりもむしろ両性酸化物
すなわち酸に対しては塩基として働き塩基に対しては酸として働く酸化物

要するに


酸にも塩基にも溶ける酸化物  といってもいい


実際にはたくさんあるはずなのだが試験に出るのは 
アルミニウム 亜鉛 スズ 鉛  の4つだけで  昔から



ああすんなりと両性に愛される

という覚え方が受験参考書に載っていた



亜鉛イオンを含む水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えていくと
最初は水酸化亜鉛の沈殿ができるのだが
加え続けていくとやがてこの沈殿は溶けて無色透明な溶液になってしまう
このとき水溶液中に生成しているイオンは

テトラヒドロキソ亜鉛酸イオン

というもの(亜鉛は典型元素なので溶液は無色)


アルミニウムイオンの場合もほぼ同様の反応がおこり

テトラヒドロキソアルミン酸イオン  

が生成する(水溶液はやっぱり無色)



アルミニウムの酸化物である酸化アルミニウム
天然に コランダム として産出しますが ダイヤモンドにつぐ硬さ(硬度9)で
少量の不純物により着色したものが ルビー や サファイア です。


アルミニウムの鉱石として有名な ボーキサイト の主成分は
酸化アルミニウムの水和物と考えられており
不純物を取り除いてアルミナ(ほぼ純粋な酸化アルミニウム)にしたのち
融解塩電解 という方法で金属のアルミニウムにするので多量の電力が必要になります。



試験には出ませんが ヒ素の酸化物である三酸化二ヒ素(通称:亜ヒ酸)も両性酸化物で
水には溶けないけれど胃の中の塩酸には溶けて猛毒となります。
しかし水に溶けないので食品の味を変えることがなく気づかれにくい
だから亜ヒ酸をカレーのように味の濃い食品に混ぜれば完全犯罪・・・・ 
と思っていたら数年前和歌山市薗部町で本当に事件がおきました














まのえり が ブログをはじめたみたいです
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