瞳の片隅に初恋を感じる16時からの それもあ里っ沙

ハロヲタのための24のガヴォット第16番ホ短調

ゴム状硫黄の色

arisa00162009-01-09


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/science/update/0105/TKY200901050126.html

そういうことを言い出したら教科書の記述なんて出鱈目なものがいっぱいある。
物質の色なんて状態によっても千差万別
不純物による着色とか配位している原子による変化とか言い出したらきりがない
Fe3+ なんて淡紫色のはずなのに多くの教科書は黄色と書いてある
塩化鉄(?)の溶液は塩化物イオンが配位して黄色になっているだけなのに・・・

ゴム状硫黄の色なんて なんで今さら・・・ って感じなんだけどな


純度が高いと黄色になる っていうけど
この純度ってのは硫黄の純度であってゴム状硫黄の純度ではないよね
むしろ斜方硫黄か単斜硫黄の結晶が部分的にあって黄色になっている可能性はないのか
そういうことも含めてこの 黄色のゴム状硫黄 の分析はきちんとしたんだろうか



<<<よくある教科書のウソ>>>
水の電気分解
現在では改められていることが多いけど1950年代から1990年代くらいまで
希硫酸のような酸性の水溶液を電気分解してるのに
陽極で水酸化物イオンが放電するような反応式が当然のように書いてあった

鉄イオンの色
上にも書いたように3価の鉄イオンの色は淡紫色のはずだが
ほとんどの教科書に 黄色 と書いてある
確かに3価の塩化鉄の水溶液は黄色だし 鉄を塩酸に溶かせば黄色になる
でもこれは テトラクロロ鉄(Ⅲ)酸イオンの色



不純物のことを言い出せば
もし10万倍の毒性をもつ物質が1%含まれれば毒性は1000倍になるわけだ
色やにおいについても同様で
純粋な物質の色なのか不純物が含まれるための色なのか という判断は難しい
鉄イオンの黄色が不純物?の色とわかってあえて黄色としているならば
ゴム状硫黄の色も従来通りでいいはずなのではないか


色というのは感覚なだけに微妙すぎる問題がいっぱい出てくるわけで
純粋なら〜色 という言い方は意味がない
100%純粋な物質などないわけだし 本当は何色なのかわからないものも多いのでは